インターネットを利用しないコミュニティはあるでしょうか。もはやそのような先史的なコミュニティはないような気もするのですが、実はそのようなコミュニティに所属しています。

そのようなコミュニティでは情報の流れが電話と郵便による一方通行の連絡なります。主催側に意思決定をすべて委任して、決定事項を参加者が受信するというスタイルですね。

相手にメッセージが届いたか確認できない郵便を使うことで不都合が生じる場合も少なくありません。質問などがあっても、直接連絡を取ることが難しく、あれこれ考えている間に失念してしまうことも多い。

郵便や電話という手段に頼ると意外と時間とお金がかかってしまうことも問題です。結果としてコミュニティの運営に必要経費が発生しやすく、管理の公正化が必要になり規模が大きくなります。

対外的に広告できないのはもちろんでしょう。対外広告などには印刷費や掲載費が発生しますし、制作の問題になると素人の手に負えなくなってきます。コミュニティが成長してからの課題ですね。

対面コミュニケーションが一番だけど、それぞれに事情があるというのが実際のところです。対面コミュニケーシを補完するインターネットがあるので活用しない手はありません。

もちろん、インターネットでコミュニケーションは完了しないということを念頭に置いて利用するべきです。インターネットは万能ではありません。あくまでもコミュニケーションのお手伝いに利用します。

それはインターネットを利用するコミュニティの効果が無視できないほど大きいことが知られているからです。インターネットを利用して連絡をやり取りすれば、集まらなくても簡単な意思決定が可能になります。

インターネットの機能を使って実現する連絡網を構築することを徐々に進めていくべきだと考えています。多くのコミュニティはインターネット上のツールを目的別に使い分けることか上手ではありません。

現在インターネットで多く用いられているツールから、私が主催しているコミュニティで活用している方法を簡単に紹介しましょう。

コミュニティでは参加者に同報する必要があります。これにはLineなどのグループを使って掲示板にしています。こうしておけば、参加者に通知が届き、既読を確認することが可能です。

イベントの予定を対外的に公開することは、コミュニティ外に活動の実態を知らせるために有益です。せっかくイベントを企画してもそれを対外的に通知できなければ台無しです。また、参加者がコミュニティの内容を説明するために便利に活用しています。

個別の連絡に使うツールもあります。Lineにはメッセンジャー機能が組み込まれており、参加者の誰か一人だけとメッセージの交換ができます。これを使うと、同報とは異なる必要に十分に答えてくれます。

活動の報告をする場は、重要です。そのためにブログを活用しています。参加を検討している時に、ブログを読んで決意したという参加者がいます。あるコミュニティがどのような活動をしているかをまじめに考えている人はブログを参照しているようです。

これらのインターネット活用は特に一人で責任を負う必要はありません。参加者が増えてくるに伴ってだんだんと充実させていくことができます。若者の中には率先して分担してくれる人がいるはずです。そしてこれらの機能の利用は費用がかからないことが魅力なのです。

これらの方法を活用して、プチコミュニティは効果的に成長を続けています。大学内に作ったコミュニティは今、他大学とも新たな協力関係を築くべく手段を模索するようになりました。本当に効果絶大です。