コミュニティが抱える普遍的問題にいずれ行き当たることになります。プチコミュニティを運営されているなら、あるいは既にこのような問題に頭を悩ませているかも知れませんよね。

それはコミュニティが加熱しすぎたり、あるいは活性しないという問題とまとめることができます。コミュニティは適度な熱意を持って参加してもらっていてこそ健康だといえるからです。

その問題の根底にあるのは、コミュニティの効率に対する意識が高すぎることではないでしょうか。現代は地球より性格な時間の中で一人一人の能力を超えた成果が求められているといえます。

忙しすぎる現代人と表現される場合があるように、私たちは時間がなさすぎます。一定の期間に多くのことを習得することを求められ、落ち着いて思案する時間も与えられないのです。

会社などの社会的な事業では確かにそのようです。がしかし、同じように家庭やそれ以外の場でも能力を求めすぎになりがちなのではないでしょうか。コミュニティの問題は私たちの実生活の問題を持ち込んでいるともいえそうです。

そしてコミュニティの参加者が増えないということは、もっと表面に表れてくる問題として、また死活問題であるかのように語られることが多いようです。

世の中にはさまざまな人がいるのですから人を集めることが苦手な人も多いといえます。周囲にいる人に声をかけるどころか、店員に注文することも緊張する人もいます。

確かにものには程度があるという主張はもっともですが、人に得意不得意があることは当然なのです。程度の閾値は広がり、かつては容認されなかったようなレベルの人も見受けられるのです。

しかし、同時に人を集めることが得意な人もいることも事実です。このタイプの人もまた、多くなっているように思えるのです。つまり自分が苦手であっても、得意な人を集めればよいのであって、むしろ、やりやすくなっているといえそうです。

コミュニティを支える大きな柱のひとつはシニアです。能率や効率を重視している世界で彼らシニアはますます、重要な役割を担うようになってきたと考えられます。

シニアのテンポがコミュニティ活動の速度を適正にすることを意識しましょう。シニアは確かに若者世代に比較すれば、認識などの思考速度や移動に関わる行動速度が落ちます。

しかし、速度が落ちることが劣っていることではありません。若者ばかりで活動して、テンポ、速度まで無警戒のまま若者に焦点を当てていると、知らぬ間に彼ら自身も追いつけない速度になってしまい、最終的にコミュニティは空中分解しかねないのです。

シニアの知識・知恵は伝統資産なのです。親の世代は50年前の伝承を伝えており、祖父母の世代なら100年前を伝えてくれます。つまり彼らと交流することで100年前から生きていることと同じ価値を持ちえます。

女性が活躍することを要請されるようになってきました。実際に女性が元気なコミュニティは元気に育つ様子をあちこちで見ることができるでしょう。

そこにはあまり知られていない秘密があります。それは女性の人間関係は時として論理を超越している事実です。ですから論理的な関係を超える女性の人間関係のあり方に注目することでコミュニティの交流の幅は大きく広がります。

数年前の著作でスモールワールドは女性的発想で成立していることを論証していました。論理一辺倒で運営するコミュニティは論理的な展開しかできないのです。論理を超える可能性を女性が持っていることに着目してみましょう。

シニア・女性が活躍するコミュニティは元気に成長します。彼らはあなたのプチコミュニティを助ける天使・女神なのです。