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ぶっつけ本番を避けて!まずは他人のものに参加しよう

さてプチコミュニティを作ってみよう。とはいっても、いきなり挑戦して成功するかといえば、かなり難しい点があります。また失敗に終わった時に受けるダメージも相当なものです。

コミュニティの運営は参加者それぞれが持つ個人の能力に依存している面が少なくありません。しかし参加者は共通した教育を受けていることを期待できないでしょうし、また個人的な文化背景が相当違っていることを想定する必要があります。

出身地が違っていることは当然です。それ以外に、性別や世代が異なっていることで、コミュニティの必要条件ですが、理解の仕方や判断の論理がまったく異なっていることを考慮しなければいけません。

いきなりプチコミュニティを主催しても、発生するだろう人間関係に絡んだ問題を解決できないことになりかねません。外国人同士の喧嘩を調停することをイメージしてもらえれば、その難しさに納得してもらえるのではないでしょうか。

最悪の事態として従来の友人関係が崩壊することもありえます。そうなってしまうと、元も子もないですよね。穏やかだった隣近所の問題をかきたててしまうような結果は招きたくありません。

どうすればうまくプチコミュニティを運営できるかといったことを教えてくれる学校もマニュアルもいまのところ存在していません。確かにアメリカはこの点でも先進していますから、参考になる活動はありますし、書籍も入手可能です。

しかし、アメリカと日本ではかなり事情が異なっており、そのまま利用することはできないようです。何よりコミュニケーションをアメリカは重要視して教育していることが異なります。

そこでオススメの方法は他人のコミュニティを手伝うことです。他人のコミュニティの運営から実際を学べるからです。人間関係で生じる問題はさまざまなようでも、パターンがあるからです。

この方法なら人間関係が苦手、コミュニケーションが苦手でも大丈夫です。新しい参加者はコミュニティでは特別な存在であり、猶予が与えられるからです。これは日本のコミュニティの原則です。

何事も成功例から学ぶことが一番ですよね。それはコミュニティの運営でも同様なのです。そして他のコミュニティに参加することで友人関係を増やすということが可能になります。

具体的には自分で関心をモテるソサエティに参加することも有力なアイデアです。公民館などで定期開催されている集まりを覗いてみましょう。そのような集まりであれば、運営に関する責任は負わなくてもよいので、スキルの実験練習の場になります。

運営のためにコミュニケーションスキルが必要ですが、難しい技術を求められるのではありません。コミュニケーションは人間の基本的能力ですから、素質がないということはあり得ないのです。

しかし、いくつかの注意点やコツがありますのでここで確認しておきましょう。コミュニケーションの一番根底にある思想ともいえる事項は、個人は独立しているということです。

独立していることは孤立することではありません。独立した人間として周囲と関わっているということになります。周囲の人をそのような人間として扱う習慣が身につく必要があります。

日常生活の中で他人を支配しないことを心がけましょう。そして周囲の人たを傍観し個人の観察を自分の中心課題にします。これによって、個人の心情の動きを読み取る能力が向上するはずです。。

心理学でいう単純接触の技術個人的な関係を構築する練習をしましょう。挨拶と返事にまとめることができます。挨拶を自分からして、相手の話にしっかり返事ができるように集中することで相手からの信頼を得ることができるのです。

プチコミュニティは成長する!変化しながら存在し続けます

活動を始めたプチコミュニティは、動植物が成長するように成長します。スタートが肝心ですが、それで完成ではありません。成長し続けるのです、ゆっくりと。

成長するということはつまり、生きたコミュニティだということ。だからプチコミュニティに期待する状態は完成ではなく、絶えず変化し続ける柔軟性なのです。

そもそもは特定の目的のために集まった集団として始まったプチコミュニティが変化していきます。英会話を学ぶためとかの目的を達成するには時間がかかるでしょう。それでもいつか目的は完了するでしょう。

ひとつの目的が終了したとしても、それまでに別の必要が生じているに違いありません。必要に応じて目標は変化することがポイントです。コミュニティを観察して変化している参加者の必要に注意を払いましょう。

プチコミュニティは様々な目的に対応することで成長します。目的が変化することで、コミュニティは新たな参加者を呼びこんだり、硬直化した人間関係を解きほぐすような動きを生じたりします。

そのような機能がプチコミュニティに備わる理由は、コミュニティが心情的な信頼感で結びついていることにあります。ですから心情的な信頼感を醸成し維持するための工夫がそれなりに求められることを意識するべきです。

少なくとも役割を個人に特定しないように工夫することを忘れてはいけません。知り合いのコミュニティは事務的な役割を一手に担っていた人が突然入院してしまい、運営が頓挫してしまいました。

ありがちな問題として、部外者よりコミュニティの参加者が大切ということを勘違いしてしまうケースがあまりにも多いようです。参加者は何のためにコミュニティに参加しているかを考えましょう。

コミュニティの拡大よりも内部のメンバーの信頼関係や心情的な安定が大切なのです。ですから、生活時間の共有が心情をまとめる原則を利用できます。例えば、単なる食事会に参加するしてもらうことが重要な意味を持ちます。

また心情的な問題解決を再優先することはとても大切ですが、参加者同士の喧嘩の仲裁は難しいです。そのとき、振り回されたりしないために、参加者は入れ替わることが普通と思いましょう。

特定の参加者に執着しないことも大切かもしれません。重要なポストほど複数の参加者がサポートする体制を用意できるように準備していくことが賢明です。

親密度の向上と参加者の増加という2方向の尺度を用意して、自分のプチコミュニティを評価することが健全な判断につながります。参加者が減少すれば、親密度を上げる機会です。

参加者の減少は他の参加者に脱会の圧力になることが知られています。これに対応するために、慰留という対応をとろうと動く人も少なくありません。

しかし、脱会という決断をした人の内面までを評価することができませんので、慰留という対応は予測できない事態を生じるリスクがあります。ですから慰留ではなく、残った参加者に対するケアを優先することが、長期的に良い効果をもたらすようです。

4人以上の参加者でプチコミュニティは自律的に活動が始まることを念頭に置けば、プチコミュニティがそれほどストレスに弱いものではないことがわかります。

そして12人の参加者がプチコミュニティの最大値なのです。12人を超える規模になってくると、それぞれの参加者の間で期待できる心情的な信頼感を維持できなくなってくるのです。

4〜12人という人数での人間関係を上手く運営することがプチコミュニティのポイントなのです。心情的な信頼関係を維持し続けることで、時間をかけてゆっくりと成長していく、プチコミュニティを楽しみましょう。

参加者を集める秘策!シニアと女性が強い味方なのです

コミュニティが抱える普遍的問題にいずれ行き当たることになります。プチコミュニティを運営されているなら、あるいは既にこのような問題に頭を悩ませているかも知れませんよね。

それはコミュニティが加熱しすぎたり、あるいは活性しないという問題とまとめることができます。コミュニティは適度な熱意を持って参加してもらっていてこそ健康だといえるからです。

その問題の根底にあるのは、コミュニティの効率に対する意識が高すぎることではないでしょうか。現代は地球より性格な時間の中で一人一人の能力を超えた成果が求められているといえます。

忙しすぎる現代人と表現される場合があるように、私たちは時間がなさすぎます。一定の期間に多くのことを習得することを求められ、落ち着いて思案する時間も与えられないのです。

会社などの社会的な事業では確かにそのようです。がしかし、同じように家庭やそれ以外の場でも能力を求めすぎになりがちなのではないでしょうか。コミュニティの問題は私たちの実生活の問題を持ち込んでいるともいえそうです。

そしてコミュニティの参加者が増えないということは、もっと表面に表れてくる問題として、また死活問題であるかのように語られることが多いようです。

世の中にはさまざまな人がいるのですから人を集めることが苦手な人も多いといえます。周囲にいる人に声をかけるどころか、店員に注文することも緊張する人もいます。

確かにものには程度があるという主張はもっともですが、人に得意不得意があることは当然なのです。程度の閾値は広がり、かつては容認されなかったようなレベルの人も見受けられるのです。

しかし、同時に人を集めることが得意な人もいることも事実です。このタイプの人もまた、多くなっているように思えるのです。つまり自分が苦手であっても、得意な人を集めればよいのであって、むしろ、やりやすくなっているといえそうです。

コミュニティを支える大きな柱のひとつはシニアです。能率や効率を重視している世界で彼らシニアはますます、重要な役割を担うようになってきたと考えられます。

シニアのテンポがコミュニティ活動の速度を適正にすることを意識しましょう。シニアは確かに若者世代に比較すれば、認識などの思考速度や移動に関わる行動速度が落ちます。

しかし、速度が落ちることが劣っていることではありません。若者ばかりで活動して、テンポ、速度まで無警戒のまま若者に焦点を当てていると、知らぬ間に彼ら自身も追いつけない速度になってしまい、最終的にコミュニティは空中分解しかねないのです。

シニアの知識・知恵は伝統資産なのです。親の世代は50年前の伝承を伝えており、祖父母の世代なら100年前を伝えてくれます。つまり彼らと交流することで100年前から生きていることと同じ価値を持ちえます。

女性が活躍することを要請されるようになってきました。実際に女性が元気なコミュニティは元気に育つ様子をあちこちで見ることができるでしょう。

そこにはあまり知られていない秘密があります。それは女性の人間関係は時として論理を超越している事実です。ですから論理的な関係を超える女性の人間関係のあり方に注目することでコミュニティの交流の幅は大きく広がります。

数年前の著作でスモールワールドは女性的発想で成立していることを論証していました。論理一辺倒で運営するコミュニティは論理的な展開しかできないのです。論理を超える可能性を女性が持っていることに着目してみましょう。

シニア・女性が活躍するコミュニティは元気に成長します。彼らはあなたのプチコミュニティを助ける天使・女神なのです。

自分にノウハウがなくてもOK!共に学ぶことからはじめよう

コミュニティをスタートさせることを決意しても、実際にどのように始めれば良いのかと戸惑うことになるかも知れません。初めての経験なら当然です。ですからここでは、実際にプチコミュニティを作ることを前提にして、具体的に作戦を解説します。

社会的な必要として少し前から示されているひとつに生涯学習というカテゴリがありますが、ご存知でしょう。生涯学習とは何も、あらためて大学などの教育機関で学ぶことだけを意味していません。

このような生涯学習の枠組の中で、自分のためのプチコミュニティを作るなら、それほどの困難を覚えずに実現することが可能だといえるでしょう。

プチコミュニティを形成する大まかな流れを、目的を明示して人を集めて、コミュニティ化するという2段階にします。プチコミュニティと目的をもったソサエティとは異なるのですが、それには理由があり、メリットがあります。

何よりも目的がないと、人は集まらないという現実があります。何の集まりかわからないけれど、集まりましょうと声をかけると、ストレスだけが相手にかかります。

そのため集まりが何の役に立つのかを提示することが必要です。つまり目的です。目的が自分の必要と一致すると参加者を獲得する可能性が高くなります。なので、プチコミュニティは開始するときに当面の目的を持つことになります。

でもそこには問題も発生します。コミュニティの魅力を提示できるかが難しいという問題です。例えば、みんなで集まってスワヒリ語を勉強する会といっても多くの人に魅力を感じさせるとは思えません。スワヒリ語は日本の生活でほとんど役にたつことがなさそうです。

プチコミュニティをスタートさせるためには、できるだけ多くの人が関心をもっていることに焦点を当てた、目的を探す必要があるでしょう。

そして集まった人たちの中から気の合う人を探すことで、プチコミュニティが形成されるようになります。ソサエティとして活動を開始しても、楽しい会話が成り立つ人たちばかりではないからです。

自分がコミュニティの講師になることは必ずしも必要ではありません。英会話のコミュニティを開催するために自分が英会話の達人である必要はないのです。

講師になるためのノウハウやスキルは一朝一夕で身に着きません。まず自分がと考えているとコミュニティはいつまで経っても形成できなくなります。

なによりも講師はプチコミュニティの中心になれないのです。先生と呼ばれる立場は、あくまでも生徒に対する立場ですから、仲間ではなく、外部の人という扱いを受けます。

コミュニティの中心は運営者の中にあることが自然です。プチコミュニティでも同様です。コミュニティを運営するのは、会計・連絡・企画の三要素ですから、これらを担当する人の誰かが中心になります。

活動、運営の中心になれば、コミュニティの中心です。三要素の中で会計は責任が重く縁の下の力持ちという存在。企画は斬新なアイデアを出す能力が問われ、失敗すると人気を失います。

それに対して連絡係は事務的な責任以外にほとんど責任がありません。そして一般の参加者に一番近い立場をとれます。このことが中心的存在であることを暗示することになります。

プチコミュニティでリーダは、一般の参加者と共に取り組む仲間意識が大切なのです。この一点を確保すればリーダという要点を問われるなら、それは間違いなく連絡係だといえます。

やはり、プチコミュニティは講師になるより参加者のひとりとして中心的位置に立つことが、とても有利な考え方でしょう。そしてそれが手間ひまを効果的にかける方法だといえそうです。

使えるなら何でも!インターネットを活用するコミュニティ

インターネットを利用しないコミュニティはあるでしょうか。もはやそのような先史的なコミュニティはないような気もするのですが、実はそのようなコミュニティに所属しています。

そのようなコミュニティでは情報の流れが電話と郵便による一方通行の連絡なります。主催側に意思決定をすべて委任して、決定事項を参加者が受信するというスタイルですね。

相手にメッセージが届いたか確認できない郵便を使うことで不都合が生じる場合も少なくありません。質問などがあっても、直接連絡を取ることが難しく、あれこれ考えている間に失念してしまうことも多い。

郵便や電話という手段に頼ると意外と時間とお金がかかってしまうことも問題です。結果としてコミュニティの運営に必要経費が発生しやすく、管理の公正化が必要になり規模が大きくなります。

対外的に広告できないのはもちろんでしょう。対外広告などには印刷費や掲載費が発生しますし、制作の問題になると素人の手に負えなくなってきます。コミュニティが成長してからの課題ですね。

対面コミュニケーションが一番だけど、それぞれに事情があるというのが実際のところです。対面コミュニケーシを補完するインターネットがあるので活用しない手はありません。

もちろん、インターネットでコミュニケーションは完了しないということを念頭に置いて利用するべきです。インターネットは万能ではありません。あくまでもコミュニケーションのお手伝いに利用します。

それはインターネットを利用するコミュニティの効果が無視できないほど大きいことが知られているからです。インターネットを利用して連絡をやり取りすれば、集まらなくても簡単な意思決定が可能になります。

インターネットの機能を使って実現する連絡網を構築することを徐々に進めていくべきだと考えています。多くのコミュニティはインターネット上のツールを目的別に使い分けることか上手ではありません。

現在インターネットで多く用いられているツールから、私が主催しているコミュニティで活用している方法を簡単に紹介しましょう。

コミュニティでは参加者に同報する必要があります。これにはLineなどのグループを使って掲示板にしています。こうしておけば、参加者に通知が届き、既読を確認することが可能です。

イベントの予定を対外的に公開することは、コミュニティ外に活動の実態を知らせるために有益です。せっかくイベントを企画してもそれを対外的に通知できなければ台無しです。また、参加者がコミュニティの内容を説明するために便利に活用しています。

個別の連絡に使うツールもあります。Lineにはメッセンジャー機能が組み込まれており、参加者の誰か一人だけとメッセージの交換ができます。これを使うと、同報とは異なる必要に十分に答えてくれます。

活動の報告をする場は、重要です。そのためにブログを活用しています。参加を検討している時に、ブログを読んで決意したという参加者がいます。あるコミュニティがどのような活動をしているかをまじめに考えている人はブログを参照しているようです。

これらのインターネット活用は特に一人で責任を負う必要はありません。参加者が増えてくるに伴ってだんだんと充実させていくことができます。若者の中には率先して分担してくれる人がいるはずです。そしてこれらの機能の利用は費用がかからないことが魅力なのです。

これらの方法を活用して、プチコミュニティは効果的に成長を続けています。大学内に作ったコミュニティは今、他大学とも新たな協力関係を築くべく手段を模索するようになりました。本当に効果絶大です。

集まりは「いつ」「どこで」「だれが」「何を」を明確にする

場所の確保は意外と重要課題ですよね。参加人数が決まらないと場所の規模を決めることが難しく、場合によっては費用の負担が発生したりします。一度や二度の話ならまだしも、定例会ともなれば毎回のことになって不満が鬱積します。

いつ、どこで活動するのかを明確にすることが大原則です。一見、矛盾するようなことですが、人は時間と場所が決まっていなければ、決意して調整することができません。

そもそも定例の集会では全員が集まれないことが問題ではありません。出席率の優秀な人とそうでない人とを、密かに選別することが目的なのです。出席は人の真面目さが如実に現れるからです。

ですから最初に考えなければならないのは場所の確保という問題になります。自宅の一部を開放できるのであれば、問題がないようにも思えますが、誰かの自宅では、提供する側も利用する側もストレスがかかるものです。

利用できる自宅以外の場所には有料の場所と無料の場所とがあるので適時組み合わせることがオススメでしょう。例えばホテルのロビーはビジネスの定番になっています。ホテルのロビーなら空調も万全ですし、待ち合わせなどに最適です。

あるいは公民館の集会所など公共施設の利用は意外と快適かもしれません。事前に手続きが必要ですが、概ね料金も抑えられていますが、自治体ごとに多少変化することが気になります。

予約などの手続きに手間がかかったりしますので、人的余裕が出てこないと難しいかもしれません。手続きをいとわない方であれば、十分に利用価値があります。

学校などキャンパス中の施設は基本無料ですが誰でも利用できるわけではありません。内部関係者が必要になってきます。サークルでは学生が中心になっていますので、ここ数年間はキャンパスを利用しています。

スケジュール(計画)を立てることが得意でない日本人は意外と多くて驚くことがあります。海外の友人と話をしていると、彼らは常識的に行動の計画を熱心に考える習慣があるようです。

直前に開催の連絡があるのは仕方がないことだけど困りものです。これを回避するために、余裕ある時間を設定する工夫をします。それでも予定と変更の問題。遅刻・欠席の連絡に対処しなければなりません。

場所と時間をどのように扱うのか、実行してきた定例集会の原則を紹介しておきます。まず罰則によるコントロールは困難だという意識を持たなければなりません。コミュニティから阻害されることから明確な不利益がないからです。

定例会は出席率を(50%以上に)上げることが目標にすることで企画者の精神的負担が大幅に軽減されます。むしろ、少ないほうが親密な交流ができると考えましょう。

ただし少ないとはいっても、葛藤状況にならないために1対1になることを避けてきました。二人だけになってしまった場合は簡単にお茶をして散会してしまうほうがよいのです。多様な人を集めるコミュニティだけに葛藤状況はできるだけ避けるのが得策です。

費用が発生することも多いのです。細かいことですが、割り勘は100円単位で。10円単位を切り上げてコミュニティの活動費に繰り入れるようにしておくことで、わずかでも全体の活動費が蓄積できることは、内緒のコツでしょう。

場所と時間以外の大切な心がけとして。集まりにテーマがある時は事前に報せておくことで、習慣的にコミュニティに参加するように誘導することができます。また、興味を持たれやすいテーマを考えて告知する。これらはプチコミュニティの工夫のしどころといえます。

これだけは!イベントと定例活動をバランスよく組み合わせる

コミュニティを運営するノウハウにはあれこれあります。しかし、基本的な手法を確実に活用できるようになれば、コミュニティは穏やかに成長します。ここでは、コミュニティ運営の基本的ノウハウについて説明します。決して難しいことではなく誰でも応用できる内容です。

まず前提として理解していただきたいのは、コミュニティは生き物のように成長するという事実です。動物なら成長とともに体が大きくなり、行動範囲が広がります。コミュニティも同様です。

成長を促進するための誘導を意識することがポイントです。毎日交流するための定例会を開催するなどしてしまうと、参加者はコミュニティに疲れてしまうでしょう。日常生活にかかる負担が大きすぎるのです。

時々、単純な交流を刺激するイベントが必要です。コミュニティの成長を促す2つのポイントは定例活動とイベント企画の組み合わせだと考えてよいでしょう。

コミュニティは定例活動とイベントを両輪にして運営します。その2つのバランスがとても大切なのです。定例活動も大変重要ですが、イベントも同様に重要だといえます。解決しなければならない問題を抱えていることもイベントのひとつですが、いつも問題を抱えているわけではないからです。

定例活動によってコミュニティの活動が安定するのですが、活動がマンネリになる傾向を生じます。定例活動でコミュニティのパターンを形作ることで、参加者がリラックスしてコミュニティに参加できるようになります。これが定例活動の大きな目的の一つです。

しかし、コミュニティでなにも意識しなければ、新しく参加しようという人はなかなか表れません。コミュニティは基本的にメンバーを固定したいという欲求も持っているからです。

たとえ1週間に1回の交流でも、地域性が似ているようだと参加者はほとんどの情報を共有しているため、話題が固定化する傾向が高いのです。そのような状況から気分が停滞することになります。

定例会などのマンネリは回避することが難しいですが、メンバーの参加率を50%を目安に交流することができるとマンネリに対して抵抗することができます。

参加率が50%だと少ないと感じられるかもしれませんが、均等に50%の参加者を確保すると、1回の交流参加者の組み合わせ可能性が最大になるのです。これによって毎回の定例会でのメンバーの組み合わせが変化するように誘導できます。

一方のイベントは人を集めるがその場限りになる傾向を持ちます。ですからイベントを計画するために前もって配慮しておくべきことがあります。

イベントのメリットはコミュニティの士気を高めることに尽きるでしょう。達成感を共有することでコミュニティ全体の雰囲気はよくなりますし、結果として参加率が向上します。

イベントは新しい人を呼びこむチャンスですから、多く人を集めるイベントを企画したいものですが、これはなかなか難しいです。そこで解決策の一つとして、最初から多く人が集まるイベントにコミュニティとして参加することがオススメです。

少人数でできる企画は参加型企画が強力です。見学者が訪れた時にコミュニティメンバーと一緒になってなにかを体験する内容だと見学者に何もいわなくてもコミュニティ参加を勧誘することができます。

イベントに頼ったコミュニティ運営にはしかし、いつまでも顔ぶれが安定しないというデメリットが生じます。人を集めた後のフォローがないと一時のお楽しみになるからです。これを解決するためには内輪のイベントも必要です。ハイキング、バーベキューなど家族単位でのパーティなどが便利に使えるでしょう。

プチコミュニティなら関わりがどんどん広がっていきます

コミュニティの運営に関わっていると人間同士の関わりがどのように広がるのかという問題に関心が高まります。そこにメカニズムのようなものがあれば、制御することが可能だからです。

ソサエティのような目的を共有して集まる集団では、素人では手に負えない問題を扱うことが多く、専門家の知恵を借りるようになることになりますが、問題解決に対しては非常に効率的です。

しかし、特定の目的は出会いを限定するというデメリットを持ちます。集団が必要とする関わりは、援助可能な能力を持つ専門家に限定されるからです。限定された出会いは変化に乏しく集団もまた専門化していくことでしょう。

それに対してプチコミュニティの場合はほとんどの参加者は専門家ではありません。むしろ何かの知識に対する欲求があるから、そこに集まってくれるのです。ソサエティのように効率的な集団を目指せないのです。

だからといって、プチコミュニティに問題解決の方法はないのかといえば、決してないと言い切れないのです。コミュニティ参加者の知り合いに専門家がいる可能性が意外と高いからです。

近所の商店店主の前職が専門職だった。参加者の親戚に専門家がいたなどということは頻繁に経験するでしょう。個人的なコミュニティ参加者のいとこが有名な研究所で知りたい研究をしていたという経験が私にもあります。

関わりの広がりは予測不可能なのは潜在しているからです。普段の生活の中で特定の問題意識がありませんから、自分の知り合いがなにをしているか、どんな人がいるのかなどと考える機会はないものです。

そのような潜在している人のつながりがコミュニティでの交流で浮かび上がってきます。周囲にいる人とのさまざまな自然な会話がよい刺激になることはよく知られています。

プチコミュニティでは、お互いに一定の信頼関係を築くことを前提に集まりますから、日常的に付き合っている家族や近所とは違う人たちとの会話が自然に発生します。

プチコミュニティ同士の交流が生れることは、ある意味自然な成り行きかも知れません。プチコミュニティに参加している人たちが、1つのプチコミュニティにしか所属していないとは考えにくいでしょう。

複数のプチコミュニティに参加していたり、他のプチコミュニティにお友達が参加しているなど、関係は不定でも必ず何かの関わりを持っているようです。

中には、多くのコミュニティに参加することを趣味にしている方もいらっしゃいます。そのような人たちを通じて、他のコミュニティと交流が始まる機会が生まれてきます。

プチコミュニティの参加者はお互いが何かの共通性でつながっています。ある集団は活動地域が共通であり、別の場合は趣味が共通していたりします。そのような地域性や属性の異なるプチコミュニティがつながることでさらにコミュニティが広がります。

プチコミュニティの活動はこのような意外な出会いが生れる機会を演出します。別のコミュニティはまったく異なった人たちが構成していることは意外性の高い魅力です。

プチコミュニティの収穫はこのように意外な出会いからもたらされます。個人的な問題解決のチャンスやノウハウに直接出会うこともあるでしょうし、人のつながりから、それらを得ることもあるのです。

人間の関わりの面白さだと、ある人は言うに違いありません。現代社会で忘れ去られようとしている、人間のおもしろさのひとつがプチコミュニティにはあります。そして失われつつあるからこそ、それは大きな魅力として再発見されているのではないでしょうか。

コミュニティが備えるべき!プチコミュニティのメッセージ

具体的に扱う課題とは別にコミュニティのテーマが必要だと申し上げてきましたが、コミュニティのテーマをどのように考えれば良いのかについて説明してきませんでした。

コミュニティのテーマは、これでなければならないという制限はありません。ですから自分のプチコミュニティを作ろうと決断したときに自分で用意すれば、それでよいのです。

それでもコミュニティが扱う当面の課題以外に、そのコミュニティを通じて何を伝えるかというテーマを理解しておくことで運営の方向がブレなくなります。

地域性を強く持つ問題や、時代性をあまり強く持つ必要性など、個別の問題ではなく、コミュニティを通じて社会に訴えるような大きい課題が良いでしょう。それは普遍しているため地域と時代を越えてコミュニティを拡大する可能性を持っているからです。

コミュニティは年齢層が異なる、世代が異なる、文化が異なる人たちが集まってくるほうが良いといわれます。この理念はコミュニティそのものを崩壊させるリスクを伴います。

考え方があまりに違うと、コミュニティを維持できなくなるからです。価値観がずれていると優先順位が噛み合わなくなります。優先順位がずれているといずれお互いに非難しあうような結末になりかねません。

それでも多様性の中で見えてくるものがあることは事実です。さまざまな違いと直面することから、自分の考え方、価値観、優先順位が相対化されることは大きな利益になります。

是非、異なるものを貫いて大切な心とは何かを探しましょう。すべての人が共通して持っている心と何でしょう。どんな心を共通して持っている価値があるでしょう。

このように心を捉えようとする試みは、コミュニティを介した人間同志の交流が人間を養い、癒やし、育てていくことを期待するからです。

この問題は人間とは何かという遠大なテーマを抱えています。遠大なテーマを扱うのに特別な資格は必要ありません。専門的な学習も不要です。偏差値も関係ないのです。

誰にも答えられないテーマです。そしてギリシア時代から世代を越えて問い続けられてきたテーマです。未だに明確な解答は得られていません。ですから、安直な解答は拒否されることになります。

それでも問い続ける価値があることです。一人で扱うには大きすぎるテーマかもしれません。しかし、コミュニティという人間の交流の中で何かの手がかりを得ることは十分にあり得ます。

それが人を癒やしたり、育つキッカケになったりすることを目撃する経験は刺激的なのです。そのような経験を積み上げることでコミュニティのテーマを仮設することができるようになっていきます。

人間に傷つけられた心は、人間にしか癒せないといいます。でも、イルカセラピーとか、ドッグセラピーがあるじゃないですか、という声が聞こえてきそうです。

動物セラピーは人間が生得的に持っている、人間性の応答性に着目した治療法です。応答は本来は対人関係において最も明確に反応するはずです。つまり人間による行為の代理として用いているに過ぎません。

それに人間不信は人間による解決しか許されないことを指摘すれば十分でしょうか。人間不信によって疲弊した心を慰めることは動物にできるかもしれませんが、人間不信を人間以外が扱うことはナンセンスです。

結論として人間が人間を育てる以外にないのです。そして人間が社会的に育っていくゆりかごがコミュニティだといえそうです。ゆらゆら心地よく揺れるコミュニティを是非考えてみて頂きたい。

終わらない関わりこそが大切。コミュニティの使命です

継続こそがコミュニティ運営の力、目標です。だって目的が完了すれば解散するというのではもったいないのです。コミュニティは素人の集団であって、目的を共有していない状態が本来の姿です。

人を集めて集団形成するのが一番難しく手間がかかるというのは、コミュニティ作りに挑戦した経験がある人の共通意見でしょう。確かに時間がかかり、一人一人のまとまりはないからです。

でもコミュニティという素人集団はさまざまに変化して適応できるという側面を持っています。このメリットはとても重要です。集団になれば、それだけで規模という力を持ちます。

特に何かの問題について話しあうとか、学習するとかという課題は必ずしも必要ではありません。むしろ、定期的にどこかに集まる習慣を作ることがポイントなのです。習慣を変更することは難しく、一旦作られた習慣にも変化させないようにする規制が働きます。

ですから、週に一回集まってお茶話をするコミュニティは理想的です。なによりコストが低い。ただ楽しい話がそこにあれば成立します。なんとなくいつも集まって無駄話をしているコミュニティを目標にしましょう。

週単位の時間感覚が維持できると、日付感覚がしっかりしてきます。忙しい日を送っていたり、逆にまったく予定がないような日を過ごすことになったりすると、曜日感覚や日付感覚が損なわれます。

それにプチコミュニティなら、大掛かりな準備が不要です。人数が多くなれば、場所の確保が大変な作業になり、担当者の負担が大きくなりますが、小さい集団であれば、街角にあるカフェでも用を足すことが可能です。

他人の日常は自分にとっての非日常であって、非日常が日常生活の活性剤になってくれます。興味の湧く話だけを追いかけて、そうでないものを聞き流すことにストレスはありません。

退屈が老いの大敵ともいわれます。世間で起きているさまざまなことに興味を持つことが大切だと。しかし、そのような出来事に触れる機会がなければ、どうしようもありませんよね。深刻ではない他人の世間話に参加することで、その機会を得ることになります。

そして他人の世間話に参加することは他人の人生を共有する意味を持ちます。これによって好奇心がよみがえる機会とすることができます。

定期的な会合が問題解決の準備になることを期待しましょう。定期的に開催されるコミュニティの場は情報共有の場であって、いち早く問題を発見することも可能です。

問題が生じてからでは遅すぎるのです。問題解決に当たる集団を作ることは、時間が必要だからです。即席で対応して時間をかせぐためには経済的な負担に置き換えなければなりません。つまり専門家に依頼するといった手段をとることになります。

しかし、コミュニティがあれば集まって合意を得るだけですぐに行動できるはずです。その中の人には専門家に及ばないながらも、ある程度の専門的知識を持つ人がいることを期待できるはずだからです。

でも、問題解決などの目的を完了しないことに意味があることを忘れてはいけません。目的を達成してしまうとコミュニティを解散すればよいと考えると、コミュニティの倫理観が低下します。つまり、コミュニティがその場限りの判断をしかねないのです。

コミュニティが持つ目的はイベントの成功です。目標はイベントの完了になります。でも目的達成したら次の目標を見つけることが必要ですし、仮に満足できる目的達成ができなくても大丈夫です。満足できなければ、再度行動するようにすればよいだけのことです。


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