さてプチコミュニティを作ってみよう。とはいっても、いきなり挑戦して成功するかといえば、かなり難しい点があります。また失敗に終わった時に受けるダメージも相当なものです。

コミュニティの運営は参加者それぞれが持つ個人の能力に依存している面が少なくありません。しかし参加者は共通した教育を受けていることを期待できないでしょうし、また個人的な文化背景が相当違っていることを想定する必要があります。

出身地が違っていることは当然です。それ以外に、性別や世代が異なっていることで、コミュニティの必要条件ですが、理解の仕方や判断の論理がまったく異なっていることを考慮しなければいけません。

いきなりプチコミュニティを主催しても、発生するだろう人間関係に絡んだ問題を解決できないことになりかねません。外国人同士の喧嘩を調停することをイメージしてもらえれば、その難しさに納得してもらえるのではないでしょうか。

最悪の事態として従来の友人関係が崩壊することもありえます。そうなってしまうと、元も子もないですよね。穏やかだった隣近所の問題をかきたててしまうような結果は招きたくありません。

どうすればうまくプチコミュニティを運営できるかといったことを教えてくれる学校もマニュアルもいまのところ存在していません。確かにアメリカはこの点でも先進していますから、参考になる活動はありますし、書籍も入手可能です。

しかし、アメリカと日本ではかなり事情が異なっており、そのまま利用することはできないようです。何よりコミュニケーションをアメリカは重要視して教育していることが異なります。

そこでオススメの方法は他人のコミュニティを手伝うことです。他人のコミュニティの運営から実際を学べるからです。人間関係で生じる問題はさまざまなようでも、パターンがあるからです。

この方法なら人間関係が苦手、コミュニケーションが苦手でも大丈夫です。新しい参加者はコミュニティでは特別な存在であり、猶予が与えられるからです。これは日本のコミュニティの原則です。

何事も成功例から学ぶことが一番ですよね。それはコミュニティの運営でも同様なのです。そして他のコミュニティに参加することで友人関係を増やすということが可能になります。

具体的には自分で関心をモテるソサエティに参加することも有力なアイデアです。公民館などで定期開催されている集まりを覗いてみましょう。そのような集まりであれば、運営に関する責任は負わなくてもよいので、スキルの実験練習の場になります。

運営のためにコミュニケーションスキルが必要ですが、難しい技術を求められるのではありません。コミュニケーションは人間の基本的能力ですから、素質がないということはあり得ないのです。

しかし、いくつかの注意点やコツがありますのでここで確認しておきましょう。コミュニケーションの一番根底にある思想ともいえる事項は、個人は独立しているということです。

独立していることは孤立することではありません。独立した人間として周囲と関わっているということになります。周囲の人をそのような人間として扱う習慣が身につく必要があります。

日常生活の中で他人を支配しないことを心がけましょう。そして周囲の人たを傍観し個人の観察を自分の中心課題にします。これによって、個人の心情の動きを読み取る能力が向上するはずです。。

心理学でいう単純接触の技術個人的な関係を構築する練習をしましょう。挨拶と返事にまとめることができます。挨拶を自分からして、相手の話にしっかり返事ができるように集中することで相手からの信頼を得ることができるのです。